2025/04/28
姿勢と転倒の関係について
40〜50代から転倒事故が多くなりますが、その原因の1つとして姿勢が関係しています
どうやって姿勢を保持するのかと言いますと、人間の中枢神経系(脳や脊椎)が体から伝わってきた感覚情報を調節して適切な運動出力を生み出して制御された直立姿勢を維持します
姿勢を作る上で必要な3つの感覚
視覚→目を使って「周りの景色」や「物の位置」を見ることで、どこに何があるかを知る感覚。周りの状況を目で確認して体の位置を調整する。地面の傾きや障害物を認識しバランスを保つ
前庭覚→耳の奥にある小さな器官(前庭)が体の傾きや動き(前後左右への揺れや回転)を感じ取る感覚。体の傾きや揺れを感知しバランスを取るために体幹を調整する。動きの中でも体の安定を保つ
体性感覚→筋肉、腱、関節、皮膚の感覚、手足や体の表面、筋肉や関節が「どこにどんな力が掛かってるか」を感じ取る感覚。足裏の感覚で体重のバランスを取る。関節や筋肉の感覚で「真っ直ぐ立っているか」を確認する
3つの感覚とバランス能力
バランスを維持するには「視覚」「前庭覚」「体性感覚」の3つが連携して動くことが重要です
これらが低下すると周囲の状況を正しく認識できず体の傾きや揺れに気づきにくくなり姿勢を調整する力が弱まるためつまずきやすくなります
視覚機能低下→視野が狭くなり障害物に気づくのが遅れる
前庭機能低下→体のバランスを崩しやすくなります
体性感覚鈍化→足裏や関節の感覚が鈍り姿勢のズレや転倒の際の反射が遅れる
これらの感覚が全て鈍るとバランスを崩しても素早く対応できずふらつき転倒のリスクが大幅に高まります
デスクワーカーは要注意
特に普段からPC作業やスマホ操作が多く運動不足になってる人は注意が必要です
なぜなら、視覚・前庭覚・体性感覚が全て機能低下してしまうからです
解決策
これを解決するには3つの感覚にしっかりと刺激を入れることが重要です
まずはウォーキングから始めるのが大切です
目や頭を動かし周りの景色を見ながら「視覚」「前庭覚」「体性感覚」全てにまとめて刺激を入れることができます
ぜひ参考にしてみてください!
整体では、この3つの感覚にアプローチするエクササイズ指導なども行なっておりますので転倒しやすくなったなどでお困りの方はご相談下さい!